INTERVIEW 02
快適を追求し、「静けさ」をつくる
M.N/本社 NV開発部 Cグループ
Chapter 01
大学時代は音とは関係のない分野を専攻していましたが、就職活動を通じて、自動車業界の中でも将来的に必要とされる内装部品、とくに静音性を支える防音分野(NV:Noise & Vibration)に関心を持つようになりました。ガソリン車からEV車へのシフトや自動運転の進展といった、自動車に求められる価値の変化に注目し、走行中の快適性や車内の静かさは今後ますます重視されると感じたからです。その後、複数回の新卒採用向け社内イベントを通してHOWAの事業や職場の雰囲気に触れ、若手でも裁量を持って挑戦できる風土があると実感。自分もこの環境で技術者として成長していきたいと思い、入社を決意しました。現在はNV開発部に所属し、ダッシュインシュレーターという防音部品の材料開発を担当。自動車メーカーの要求を踏まえて仕様を提案し、構成検討、試作、生産準備まで幅広く関わっています。
Chapter 02
私が担当しているダッシュインシュレーターは、運転席の足元あたりにあるダッシュパネルの車室内側に取り付けられており、エンジンの音や走行中の路面からの音を抑える役割を担っています。材料の種類や組み合わせによって吸音性能は大きく変わりますが、その違いは人の耳では感じ取れないほど繊細であるため、性能評価では専用設備による数値測定が欠かせません。わずかな違いを見逃さないよう細部にまで気を配り、自分の考えた構成で期待通りの結果が得られたときには、大きな達成感があります。さらなる知識の習得に取り組むなかで、量産や設備への理解も必要だと感じ、自ら工場に足を運び、設備や工程を実際に見て学びました。こうした経験が、現場を意識した材料開発にもつながっています。NV部品は世に出るまで時間がかかるため、まだ自分が関わった製品は市場に出ていませんが、来年にはいくつかが実装された自動車が出る予定です。もし社内でその自動車を買った方がいれば、ぜひ乗せてもらいたいと今から楽しみにしています。
Chapter 03
HOWAの一番の魅力は、人間関係の良さと働きやすさのバランスにあると感じています。部署間の垣根が低く、困ったことがあればすぐに誰かに相談できる雰囲気があります。他部署の先輩に設備の相談をした際も丁寧に教えていただき、知識を深めるきっかけになりました。また、同期同士の関係もとても良好で、本社にいる7人はみんな仲が良く、昼休みには4人用のテーブルに7人ぎゅうぎゅうで集まって食事をするほどです。日々の仕事のことも、ちょっとした雑談も、自然にできる関係が、精神的な支えになっています。制度面でもフレックスタイム制や有休取得のしやすさが整っており、プライベートとの両立もしやすい職場環境です。今後は、NVに関する知識をさらに深め、自動車メーカーと直接やり取りしながら受注活動からプロジェクト立ち上げまでを一人で任せてもらえる技術者を目指していきたいです。将来的には、自分の発想から新しい材料構成を提案できるような存在になりたいと考えています。